□あらすじ□

ガトが逝き、己の真実の姿を思い知らされたヘイゼル。
自身の中に巣食う『呪い』の声に衝き動かされ暴走を続ける彼に、救いはあるのか。

真白き羽が地に落ちた時、おごそかな真言がヘイゼルを包んだ。

魔を戒め、天へと浄化させる玄奘三蔵法師必殺の法術、
『魔戒天浄』が発動し、封じられていたすべての魂が天へと還っていったのである。

ガトとの約束を果たすべく、三蔵は静かに昇霊銃をヘイゼルの眉間へと向けた。
悔恨の涙に濡れながらも微笑むヘイゼルに、もはや生への執着は無かった。


互いの存在をかけた死闘が今、終わりの時を告げようとしていた。