記事一覧

006


   海鳥






移ろう季節に急かされて
渡り続けるその先に
終息の証などあるわけもなく

羽ばたいて風に乗り
世界を見下ろしてみても
瞬く間に色褪せて
過去へと流れ去っていく

どこへでも行ける翼はあるけれど
どこへも還れない

欲しかったのは
次に昇る太陽なんかじゃなくて…


目の前の 月の光の褥だったのに





ひとこと


あちらこちらで暗躍して好き勝手しながら、いつも月(光明)を意識している博士が好きv
2004/08/16

007




Γ 線
Γ 線



骨も肉体(カラダ)も心の奥も
何もかもを見透かして




ひとこと


光明の言葉や視線は、健邑の一番奥まで見抜いていたような気がします。
虚構の全てを素通りして、病んだ本心に辿り着いて壊してくれる。
光明に初めて出会った健邑はそう感じたのではないかな、と思います。


 2004/10/03

008


   硝子の境界線






見えすぎるのが 嫌だった
人も モノも 世界の流れも

レンズ1枚隔てるだけで

ホラ

世界は喜劇の舞台へと変わる

サァ

素敵なショーを始めよう



ひとこと


ニィ博士の眼鏡は伊達眼鏡説に1票。
2004/05/06

009

時計の針







巻き戻しても アナタは還らない







ひとこと

だから前に進むだけ。”賭け”の終わりに逢えることを願って。
2005/01/15

010




神の使いか 悪魔の手先か
決めるのはアナタのココロ
僕は僕 
いつだって
僕のまま ココに居る





ひとこと


烏にまつわる伝説は善悪両方諸説アリ。
個人的には死を告げる鳥のイメージ強し。

告げられた死が待ちわびたものなのか、望まぬものなのかは
本人の気持ち次第ってことでこんな文になりました。
CPイメージはニィXカミ…かな?
2004/10/03