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   海鳥






移ろう季節に急かされて
渡り続けるその先に
終息の証などあるわけもなく

羽ばたいて風に乗り
世界を見下ろしてみても
瞬く間に色褪せて
過去へと流れ去っていく

どこへでも行ける翼はあるけれど
どこへも還れない

欲しかったのは
次に昇る太陽なんかじゃなくて…


目の前の 月の光の褥だったのに





ひとこと


あちらこちらで暗躍して好き勝手しながら、いつも月(光明)を意識している博士が好きv
2004/08/16

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