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001


     10000






1万回の夜を数えたなら
ボクはアナタにたどり着けるの?

1万年の時を超えたなら
ボクはアナタにもう一度逢えるの?

1万人の屍を積み上げてみても
アナタはボクを殺してはくれなかったね

空っぽのボクの中に
熱い楔だけ打ち込んで
ボクを闇に縫い付けたまま
アナタは今夜もボクを見下ろしてるね

1万回の夜まであと半分と少し
1万年の時など待ってやらない
屍体の山ならとうに朽ちてる

1万回の昼と夜とを数え終えたら
月のうさぎになれるだろうか



ひとこと


1万回の昼と夜を365日で割ると27年とちょっと。
光明が死んだのは11年前なので残りはだいたい16年だなぁとか数えてみたり。
ってことでこれは健一。

らしくない?ま、まぁ、博士にだってたまにはこんな夜もあるさっ(たっ多分^^;)
2004/02/28

002


フレグランス






いつもの時間 いつもの手順で
僕はバスタブにお湯を落とす。
ボディソープもシャンプーも
みんな同じ香りで 先生が揃えてくれた。


僕のカラダにはこの香りが似合うからと言って。


スポンジいっぱいにソープを泡立て
ゆっくりと すみずみまで洗い上げる。
どこに触れてもこの香りがするように。


ていねいに


裏も



奥も


先生の手が教えてくれたように。


吐き出す息も飛び散る飛沫も
全部同じ香りになったなら。


お気に入りのオモチャじゃなくて

先生の

宝物になれるかな。





ひとこと


カミサマの独り言…っつーか独りプレ…ごほっごほっ(以下自粛^^;)
相手を烏哭と見るか、健一と見るかでカミサマの年齢が変わりますねぇ。
お好きな設定でどうぞv
2004/02/28

003






間が悪い、とか間が抜けてる、とか。
いろいろ言いようはあるのだけれど
これはちょっと、あんまりな気がする。

久しぶりの再会で
一応驚かせてみようかなんて
何も告げずに、月夜の晩に訪れた。

 『ああ、そういえば。』
 『何?』
 『お久しぶりです。』

当たり前の顔をして
さんざん飲んで話した後で。

月が隠れただの
鈴虫が鳴くのをやめてしまっただの
さんざん文句をつけたその後で。

この前会った夜の出来事など
すっかり忘れてしまったように
毎日会っている様な顔で
あっさり迎えてくれたから。

二人の間に
時の流れなんて関係ないのだと
ほんの少し自惚れていたのに。

間が悪い、とか間が抜けてる、とか。
いろいろ言ってやりたい気もしたけれど。


でも、まぁ。


変わらないアナタが嬉しかったから。


とりあえず、笑っておこう。



次もまた、笑って話せるとは限らないから。




ひとこと


かの有名な「お月見デート」より(笑)
2004/02/29

004


実らない果実




人知れず 咲いた花

愛でられる事も無く
種子運ぶ虫も 訪れず

硝子の雨に 看取られて

朽ちてゆく

ひっそりと




ひとこと


イメージはカミサマ編のお城崩壊シーン。
カミサマは、欲しい物は何でも与えてもらえたけれど、大事なものは何一つ貰えなかった人。
大切な人の望みをかなえる事こそが、カミサマにとっての生きる意味だったのだと思います。
2004/05/06

005


虚ろ
貴方の去った朝。






ひとこと


置き去りのカミサマ。や、手抜きでも何でもなく、これしか思い浮かばなくて^^;
ニィor烏哭は光明以外が相手だと絶対ヤリ逃げ常習だろうと…
2004/08/16

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