「えっへへ~~vv」
「こんばんは。お久しぶりね。」
人波を縫って九龍と皆守の前に現れた八千穂と白岐。
浴衣姿の二人に、男二人はしばし言葉を無くしていた。
「ねね、どう?似合う、似合う??」
八千穂が見せびらかすように袂を振りながらくるりと回る。
白岐は恥ずかしそうにしながらも、気持ちは八千穂と同じらしく、問いかけるような視線をこちらに向けてくる。
「ああ、まぁ…馬子にも衣装ってやつだな。」
「皆守君の答えなんか期待してませんよーっだ。」
んべっと舌を出した八千穂は白岐の手を取ると、おもむろに九龍の前に並んで立ち、とっておきの笑顔を見せた。